京都大の山中伸弥教授が2000年に発表した論文にインターネット上で疑義が指摘された問題で、京大iPS細胞研究所は12日、論文を掲載した欧州分子生物学機構の専門誌から「不正な画像やデータの操作があったとは考えられない」とする公式見解が示されたと発表した。山中教授が同誌からメールを受け取った。
公式見解は、山中教授が論文の生データの一部を保存していなかったことについても言及。実験ノートの最低限の保存期間をはるかに超えており、問題視しないとした上で「不確実な根拠に基づいて論文に疑義がかけられたとすれば、極めて残念だ」と述べた。
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