海自隊員いじめ自殺「予測可能」
いじめを苦に自殺した海上自衛隊護衛艦「たちかぜ」乗組員の1等海士=当時(21)=の遺族が、国などに約1億5千万円の損害賠償を求めた訴訟の控訴審で東京高裁は23日、賠償を一審の440万円から約7300万円に大幅に増額する判決を言い渡した。
鈴木健太裁判長は、いじめと自殺の因果関係を認め「上司が適切に調査、指導をしていれば自殺は予測可能で、回避できた」と判断した。海自による調査記録文書の隠蔽があったことも認めた。
一審横浜地裁判決は「予測できなかった」として、先輩による暴行と恐喝についての賠償責任だけ認めていた。
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