1歳の時に鉄道の高架橋のコンクリートブロックが落下して頭を強打した東京都の男性(31)が、成人後に後遺障害が判明したとして、国鉄の債務を引き継いだ鉄道建設・運輸施設整備支援機構に損害賠償を求めた訴訟の判決で東京地裁は14日、ほぼ請求通り約1億6500万円の支払いを命じた。
判決によると事故は1983年6月に発生。東京都杉並区の国鉄高架橋の防護壁からブロックが崩れ落ち、乳母車に乗っていた男性の頭を直撃した。男性は脳挫傷などの大けがを負い、旧国鉄は翌年、将来後遺障害が判明した場合は損害賠償義務を負うなどの内容で男性側と示談した。
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