米軍、22年ぶりに比回帰
【マニラ共同】米国とフィリピンの両政府高官は28日、フィリピンでの米軍派遣拡大を図る新軍事協定に署名した。冷戦終結後の1992年までにフィリピンから完全撤退した米軍が22年ぶりに回帰することとなる。米国にはオバマ大統領のフィリピン訪問に合わせ、アジア重視戦略の成果として日本に続き同盟深化を訴え、東シナ海や南シナ海で周辺国と対立する中国をけん制する狙いがあるとみられる。
南シナ海でフィリピンと領有権争いが激化している中国が反発するのは確実で、緊張が高まる懸念も残る。外国軍の駐留を禁じた憲法に違反するとして、国内にも協定に反対する声が上院議員の一部にある。
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