関西電力が、経営悪化に備えた積立金1500億円を全額取り崩す方向で調整に入ったことが26日、分かった。原発停止で火力燃料費が膨らみ業績の悪化に歯止めがかからないため、これまで積み立ててきた利益を活用する。積立金の取り崩しは2012年以降、3年連続となる。
6月の株主総会で提案し、承認を求める見通し。可決されれば、東日本大震災直後の11年3月末に最大6400億円あった積立金が底を突くことになる。積立金がゼロとなるのは1979年以来、35年ぶり。
関電が30日に発表する2014年3月期連結決算は、純損益が980億円の赤字となる見通し。
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