気象庁は12日、ペルー沖の太平洋赤道海域で海面水温が高い状態で保たれ、異常気象の原因となる「エルニーニョ現象」が夏に発生し、秋にかけ続く可能性が高いと発表した。
同庁によると、エルニーニョが発生すると日本の夏はほぼ全国的に気温が低くなる傾向がある。4月末発表の5~7月の3カ月予報では北日本(北海道、東北)で冷夏の可能性があるとしていた。
ペルー沖のエルニーニョ監視海域では、4月の海面水温が過去30年の平均を0・3度上回る27・7度だった。同海域を含む赤道海域の水深約200メートルまでに温度の高い部分があり、海面水温も秋にかけ高い状態が続くと予想している。
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