何らかの事情で親と暮らせない子どもを養育する里親制度で、群馬県と滋賀県が、子どもを虐待したと判断した養育里親に子どもの委託を続けていたことが26日、分かった。児童福祉法は都道府県などに、虐待した養育里親の登録を取り消すよう定めており、同法違反の疑いがある。
厚生労働省は里親委託を進めているが、一部で制度のずさんな運用が明らかになったことから「経緯を調べたい」としている。
厚労省の発表を基に共同通信が調べた結果、2009~12年度に里親による虐待は少なくとも13道県市で19件あったことが判明。うち委託が続けられていたのは群馬、滋賀両県の各1世帯だった。
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