水俣病の原因企業チッソの孫会社「JNCファイバーズ」の滋賀県内の工場に勤務していた元従業員が架空取引を繰り返し、経費を着服したとして、同社が懲戒解雇処分にしていたことが18日、関係者への取材で分かった。被害総額は3億円に上るとみられる。
JNCファイバーズは、18日午後にも元従業員を詐欺容疑で滋賀県警に告訴する方針。チッソはグループ企業の収益の一部を水俣病被害者への補償に充てており、救済に影響する可能性がある。
JNCファイバーズは、チッソの100%子会社「JNC」の子会社。滋賀県守山市の工場で不織布や複合繊維を製造している。
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