【ソウル共同】韓国南西部、珍島沖で沈没した旅客船セウォル号が、過積載を隠すため、船のバランスを保つ重しとしてタンクに入れる海水「バラスト水」を安全基準の4分の1強しか積まずに航行していたことが、韓国政府の合同捜査本部の調べで分かった。韓国メディアが5日報じた。
船は基準の数倍の過積載をしており、船体が沈み過ぎることを避けるため、バラスト水を大幅に減らしたという。このため重心が上がり、転覆しやすい危険な状態にあったとみられる。
また、乗員は、船舶の安全点検を行わないまま、全ての項目に「良好」と記載した点検報告書を仁川港の運航管理室に提出していた。
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