護岸進むとウナギ減
岸辺をコンクリートで固める護岸などをした割合が高い河川や湖沼ほど、ニホンウナギの漁獲量の減少が激しいとの解析結果を、東京大大気海洋研究所などのグループが16日までにまとめた。
グループの東大大学院新領域創成科学研究科の板倉光さんは「ウナギの隠れ場所や餌が減り、生息環境が悪化したのだろう。水辺の自然環境を再生すれば、ウナギの生息を回復させることができるかもしれない」と話している。
グループは、日本の主要なウナギ漁場だった9カ所の湖沼と18河川を対象に、環境省などのデータから護岸工事などで失われた自然の岸辺の割合(護岸率)とウナギ漁獲量との関連を調べた。
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