衆参両院は17日、日本維新の会のアントニオ猪木参院議員ら国会議員5人が計画する今月下旬からの北朝鮮訪問を許可する方向で調整に入った。政府は北朝鮮制裁の一環で国民に渡航自粛を要請しているが「議員団による渡航で、日程説明も明確だ」(自民党幹部)として、異例の判断に傾いた。関係者が明らかにした。与党側には、拉致問題をめぐる日朝協議進展を後押しする狙いがあるとみられる。
衆参ともに来週の議院運営委員会理事会で決定する。ただ国会が許可することで「なし崩し的な制裁緩和につながる」(与党幹部)と懸念する声も出ている。
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