環太平洋連携協定(TPP)交渉に絡む日米協議で、日本はコメと小麦の関税撤廃を回避できる見通しとなった。米国は関税を認める見返りに輸入を増やす仕組みを要求し、日本は受け入れる方針を固めた。国が輸入する「国家貿易」の制度を維持したまま、米国産を優遇する案を軸に最終調整している。政府関係者が16日、明らかにした。
日本が「聖域」とする農産物の重要5項目のうち、日米ともに保護したいサトウキビなどの甘味資源作物は関税維持でまとまる公算が大きい。24日の安倍首相とオバマ大統領との首脳会談で大筋合意できるかどうかは、隔たりが大きい牛・豚肉の関税次第の情勢となった。
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