海に生きる多様な生物を守るため、環境省の有識者会議は9日までに、日本の排他的経済水域(EEZ)内で生物学や生態学の観点から重要な場所を「重要海域」として初めて選定した。沿岸域で約280カ所、沖合は表層と海底に分けて計約50カ所に上る。海域の具体的な区域や特徴などの説明を完成させた後、今夏に公表する方針。
2010年に名古屋市で合意した生物多様性条約の「愛知目標」は「20年までに少なくとも海域の10%を保護区などとして保全する」と掲げており、日本の海洋保護区拡大に役立てる方針。
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