堺市で戦後、操業していた麻袋リサイクル工場や周辺で、労働者や付近住民の10人が肺がん、中皮腫などで死亡していたことが15日、支援団体への取材で分かった。石綿の梱包用としても使われていた麻袋の再生業での被害は、これまでも個別に確認されていたが、まとまった規模で確認されるのは初めてという。
関西労働者安全センター(大阪市)によると、被害が確認されたのは堺市内にあった五つの小規模な事業所。堺市や泉南市などが位置する大阪府南部は、1970年代ごろ日本最大規模の石綿製造、消費地で、同様の工場は東京都や福岡県にもあった。
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