渋谷の観世能楽堂が閉場
能楽観世流の中核団体「観世会」の活動拠点である観世能楽堂(東京都渋谷区)が30日、さよなら公演を最後に43年の歴史に幕を閉じた。観世能楽堂は2017年に完成予定の東京・銀座の複合ビル内へ移転する。
終演後、能楽師らによる鏡開きが行われ、来客に酒が振る舞われた。観世流宗家の観世清和さんは「本舞台はそのまま移築します。2年後の開場に向け、なお一層精進する所存です」と語った。
さよなら公演は25日から開催。最終日の30日は清和さんらによる「翁」や、関根祥六さんらによる「猩々」が披露された。この能楽堂での公演回数は7300回を超えた。
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