乗客106人と運転士が死亡した尼崎JR脱線事故は25日で発生から9年。共同通信は遺族と負傷者にアンケートで現在の心境を尋ねた。回答を寄せた45人のうち、7割を超す33人が「法制度を改正し、組織の責任を問うべきだ」と答えた。
事故をめぐる刑事裁判では、JR西日本の社長経験者に無罪判決が相次いでおり、遺族らには不満や失望感が広がっている。「誰も責任を負わないのは納得できない」と、法制度の改正を期待する声が高まっている状況がうかがえた。
業務上過失致死傷罪で強制起訴された歴代3社長の無罪判決(昨年9月)を「不満で納得できない」とした人は45%に上った。
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