歩道橋事故、二審も時効で免訴
2001年に花火大会の見物客11人が死亡した兵庫県明石市の歩道橋事故で、全国で初めて強制起訴され、業務上過失致死傷罪に問われた元明石署副署長榊和晄被告(67)の控訴審判決で、大阪高裁(米山正明裁判長)は23日、時効の成立を認め裁判を打ち切る「免訴」とした一審神戸地裁判決を支持、検察官役の指定弁護士の控訴を棄却した。
昨年2月の一審判決は元副署長の過失を否定しており、実質的に無罪だった。
事故は01年7月21日夜、会場と駅を結ぶ歩道橋で見物客が転倒して発生。神戸地検は元副署長を不起訴としたが、検察審査会の議決に基づき10年4月に強制起訴された。
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