元オウム真理教信者菊地直子被告(42)の公判で、元教団幹部井上嘉浩死刑囚(44)の証人尋問は12日午後も東京地裁で続き、井上死刑囚は「東京都庁小包爆弾事件は上司だった私の責任。菊地被告が逃亡するきっかけをつくって申し訳なかった」と謝罪した。
井上死刑囚は菊地被告について「確実に世に出る人。人間として更生してほしい」と述べた。男性の裁判員が「事件当時も菊地被告に申し訳ないと思っていたか」と質問すると「当時は思っていなかった」と答えた。
菊地被告は「教団幹部の指示で薬品を運んだが、爆薬の原料とは知らなかった」と無罪を主張している。
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