京都府宇治市の世界遺産・平等院で3日、半世紀ぶりの大修理をほぼ終え、平安時代の建立当初の姿がよみがえった鳳凰堂の内部拝観が約1年半ぶりに再開された。
平等院によると、鳳凰堂の修理は2012年9月に開始。建立当初の姿に近づけるよう、1950年代の前回の修理から年月を経て傷んだ屋根瓦を、光沢のない「古色仕上げ」に替えた。一対の鳳凰像には金箔を施し、扉や柱を赤茶色の顔料「丹土」で塗り直した。堂内は改修しておらず、これまで通りの姿。
堂内には本尊の阿弥陀如来坐像、本尊を囲むように壁面に掛けられた雲中供養菩薩像などがあり、浄土さながらの優美な造り。
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