水俣病未認定の3人賠償
胎児期や幼少期のメチル水銀被害を訴える「水俣病被害者互助会」(熊本県水俣市)の未認定患者8人が、国や熊本県、原因企業チッソに計2億1200万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、熊本地裁(片山昭人裁判長)は31日、3人への賠償を命じた。
賠償総額は1億600万円。3人のうち1人には請求通り1億円の賠償を認めた。原告弁護団によると、水俣病をめぐる訴訟では過去最高額だが「8人のうち5人の訴えが認められず、実質敗訴だ」と述べた。
8人は、水俣病が公式確認された1956年前後に熊本、鹿児島両県で生まれた54~61歳の男女。手足の感覚障害などを訴えている。
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