環太平洋連携協定(TPP)交渉の日米間協議で甘利明TPP担当相は10日、東京都内でフロマン米通商代表と前日に続いて会談した。24日に予定する安倍晋三首相とオバマ米大統領の首脳会談に向け、意見の隔たりが大きいコメや牛・豚肉など農業の重要5項目の関税や自動車の扱いで妥協点を探る。
日本は「聖域」とする重要5項目の関税を守りたい立場だが、米国は関税撤廃を強硬に主張している。甘利、フロマン両氏が妥協点を見いだせば、TPP交渉全体の加速につながる可能性がある。しかし、歩み寄りがないまま会談が終了すれば、交渉が一段と長期化しかねない。
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