古屋圭司拉致問題担当相は28日の記者会見で、北朝鮮に対する日本独自の制裁措置について「北朝鮮が拉致問題の解決に向けた誠意ある前向きな取り組みをすれば、独自措置の段階的な解除はあり得る」との認識を表明した。30日から日朝政府間協議が約1年4カ月ぶりに再開されるのを前に、北朝鮮側に譲歩を促す狙いとみられる。
制裁解除の条件に関し「基本的に交渉次第だ。われわれの基本原則は行動対行動だ」と述べ、北朝鮮側が拉致問題で明確な姿勢を示すことが必要だと強調。「拉致問題が進展しなければ北朝鮮は立ちゆかなくなると理解させないといけない」と述べた。
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