地歴教科書、内容の違い一覧表に
埼玉県教育委員会が高校の地理歴史・公民の教科書60冊を比較し、内容の違いを「領土」「沖縄の米軍基地」など47項目に分けて一覧表にした、教員向けの指導資料集を全国で初めて作成した。4月の新学期に合わせ全県立校に配布している。
1冊の教科書が取り上げる事実や主張だけでなく、教科書によってさまざまな見方があることを知ってもらうのが狙い。
特定の教科書をめぐり「自虐的」との批判がある一方、小学校の教科書検定で出版社が自主的に政府見解を記述するなど、教科書の在り方に関心が高まっている。生徒が自ら考え、公正に判断する力を付けるためのきっかけとなりそうだ。
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