北朝鮮、安定志向で指導部強化
【北京共同】北朝鮮で9日開かれた最高人民会議(国会)で国家機構の主要人事が決まり、新体制が10日、始動した。崔竜海氏が事実上の北朝鮮ナンバー2として存在感を増し、古参幹部もおおむね役職を維持。張成沢氏粛清に伴う動揺を抑えるために、変化より安定を志向した人事で金正恩第1書記率いる指導部の強化が図られた。
崔竜海氏は朝鮮労働党で最高指導部の政治局常務委員と中央軍事副委員長、軍では思想統制を担う最重要ポストである総政治局長を務める。今回の人事で国防委員会の委員から、張成沢氏の抜けた穴を埋める形で副委員長に昇格。金第1書記の最側近の地位を固めた。
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