原爆症認定の申請を旧基準で却下された被爆者4人が、処分取り消しを求めた訴訟の判決で、大阪地裁(田中健治裁判長)は20日、全員を原爆症と認め、処分を取り消した。4人と、すでに認定された3人の計7人が国に求めた損害賠償は棄却した。
認定基準は、2008年に導入された旧基準でも却下が相次ぎ、昨年末に見直されたばかりだ。厚生労働省によると、4人は新基準の再審査でも認められておらず、認定制度の在り方が問われそうだ。
4人は狭心症や肝細胞がんなどで認定申請したが10~12年、旧基準の審査で却下処分となった。今回の訴訟では新基準の妥当性は審理の対象とはならなかった。
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