「住民投票は無効」否決
【ニューヨーク共同】国連安全保障理事会は15日午前(日本時間16日未明)、ロシアへの編入に向けウクライナ南部クリミア自治共和国が16日に実施する住民投票に反対し、無効だとする米国提出の決議案を採決したが、ロシアが常任理事国の持つ拒否権を行使、否決された。
常任理事国の中国は棄権、その他の13カ国は賛成した。欧米側は住民投票を前に、クリミアへの実効支配を強めるロシアの孤立を際立たせ、国際圧力を高めることを狙った。
拒否権行使によって、安保理における米ロの対立が一層鮮明になり、クリミア情勢だけでなくシリアや北朝鮮問題などでの一致した行動が困難になる。
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