白血病治療薬の臨床研究をめぐり、製薬会社ノバルティスファーマの社員が副作用に関する患者アンケートを回収するなどしていた問題で、研究の中心となった東大病院は14日、アンケートが全てノ社側に渡っていたとの中間報告を公表した。データ解析にもノ社が部分的に関与したとしている。
降圧剤ディオバンの研究データ操作問題に続き、自社が販売する薬の臨床研究にノ社が深く関わっていた実態が示された。今回は、データ操作はなかったと認定された。
東大病院の門脇孝院長は、アンケートの提供は守秘義務違反に当たる重大な過失とした上で、研究の在り方も不適切だったと謝罪した。
※無断転載を禁じます。 当ホームページに掲載の記事、写真等の著作権は大分合同新聞社または、情報提供した各新聞社に帰属します。