【モスクワ共同】ロシア外務省は8日、カラシン外務次官がウクライナのエリチェンコ駐ロシア大使と会談したと発表した。プーチン政権は、ウクライナ新体制は非合法との公式見解を貫く一方、事務レベルでは直接対話に乗り出したとみられる。
米国はロシアに対する圧力緩和の条件として、プーチン政権とウクライナ新体制の直接対話を求めている。だがロシア側は経済分野を除き、原則拒否の立場を崩していない。この日の会談がウクライナ側との接触拡大につながるかは流動的だが、ロシア外務省が発表した背景には、事態打開へ向け外交ルートの確保が必要と判断した可能性もある。
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