08年に16人が死亡、4人が負傷した大阪・難波の個室ビデオ店放火事件で殺人などの罪に問われた無職小川和弘被告(52)の上告審判決で、最高裁第1小法廷は6日、被告側の上告を棄却した。死刑が確定する。
横田尤孝裁判長は「極めて多数の死傷者を出した結果は重大で、社会に与えた衝撃や不安も大きい」とした上、「ビデオ店の個室で現在の自分を惨めに思い、衝動的に自殺を決意して犯行に及んだ動機や経緯に酌むべき事情は認められない」と指摘した。
さらに「捜査段階終盤から全面的に否認し続けており、真摯な反省の態度はうかがわれない」と批判し、死刑はやむを得ないと判断した。
※無断転載を禁じます。 当ホームページに掲載の記事、写真等の著作権は大分合同新聞社または、情報提供した各新聞社に帰属します。