山形県は2014年度から、抗がん剤治療の副作用で起きる脱毛に悩む患者向けに、医療用ウィッグ(かつら)の購入費を補助することを決めた。治療を受けながら社会復帰を目指す患者を支援するのが狙い。県によると、ウィッグの購入を補助するのは都道府県で初めて。
県内では年間約8200人が新たにがんを発症。このうち抗がん剤で脱毛症状が起きる患者は約1100人いるとされ、外見の悩み対策が課題となっていた。
医療用ウィッグは新品で約2万~20万円するため、高額な抗がん剤治療を受ける患者の中には購入をためらう人も多い。このため県は、市町村と折半で最大1万円を負担する方針だ。
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