【リッチモンド共同】米通商代表部(USTR)のカトラー次席代表代行は7日、米バージニア州リッチモンドで講演し、環太平洋連携協定(TPP)の関税協議をめぐり日本に「農業の幅広い品目で価値のある市場開放」を求めた。「全品目の関税撤廃」との原則論には固執せず、農業輸出拡大という「実益」の確保を目指す姿勢を示した形だ。
カトラー氏は、日本はTPP交渉に参加する前には農業市場の開放に意欲を表していたのに、交渉入り後は「極めて慎重だ」と批判。日米の主張には「大きな隔たりがある」として、国会決議に縛られて農業の重要5項目の市場開放に応じない日本を問題視した。
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