農林水産省は21日、4月の消費税増税に対応し、輸入小麦の税込みの政府売り渡し価格を同月から主要5銘柄の平均で2・3%引き上げる方針を固めた。1トン当たり5万8590円となる。税抜きベースでは、オーストラリア産の豊作などで市況が軟化しており、0・5%の引き下げとなるが、増税分がそれを上回った。
小麦粉やパンなどの小売価格の値上げにつながる可能性がある。ただ、引き上げ幅は比較的小さく、農水省は「影響は限定的ではないか」としている。
農水省は毎年4月と10月、その直前半年の買い付け価格を基に売り渡し価格を見直している。
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