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比、南沙の有事想定し警戒強化

[2014年02月28日 16:42]

 フィリピン政府が、中国と領有権を争う南シナ海の南沙諸島の情勢が「緊迫化している」として有事を想定し、軍などに対して警戒態勢を強化する内部通達を出していたことが28日、分かった。中国が南沙海域のフィリピン近海で、計四つの環礁や海域を新たに実効支配する恐れがあり、監視網の充実を図る。
 中国とフィリピンとの対立が深刻化している実態が、あらためて鮮明になった。フィリピンと米軍との共同作戦については触れていない。
 南シナ海でも防空識別圏の設定を示唆する中国。フィリピン国軍幹部は「中国の狙いは、支配域の拡大と、フィリピンの資源開発の阻止にある」としている。

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