世界最古の鳥類卵殻化石と確認
福井県立大・恐竜学研究所(福井県永平寺町)は17日、同県勝山市の恐竜化石発掘現場で見つかった卵殻化石が鳥類として世界最古となる約1億2千万年前(白亜紀前期)のものと確認したと発表した。
化石は勝山市職員らが1990年に採集した岩石の中から見つかった。何の生物の卵か分からなかったが、研究所の今井拓哉研究生(26)が顕微鏡で分析した結果、(1)殻の表面が滑らか(2)比較的薄い(3)気孔が一定の幅で存在している(4)3層で構成されている―と分かり、鳥類と判断した。
鳥類の卵化石は欧州やカナダで見つかった約8千万年前(白亜紀後期)のものが世界最古とされていた。
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