関東大震災、ウィーンに地震記録
【ウィーン共同】1923年の関東大震災の発生を世界にいち早く知らせたとされるウィーンのオーストリア気象庁に、当時の地震計の記録紙が残っていることが10日、分かった。記録紙には振幅の大きな波形が描かれ、同気象庁は「約9千キロ離れたウィーンでも一目で激しいと分かる地震。当時の様子を伝える貴重な史料だ」としている。
地震発生から約12分後に地震の初期微動(P波)が到達して地震計の針が振れ始め、その後主要動のS波も記録されるなど、振幅の大きな波形が続いた。
同気象庁は2011年3月の東日本大震災でも、地震発生から約12分後に地震波を観測した。
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