長野市の一家3人殺害事件で強盗殺人などの罪に問われ、裁判員裁判で死刑を言い渡された池田薫被告(38)の控訴審判決で東京高裁の村瀬均裁判長は27日、「首謀者らに巻き込まれる形で犯行に加担しており、死刑は重すぎる」として一審長野地裁判決を破棄し、無期懲役を言い渡した。
裁判員裁判の死刑判決破棄は3例目で、いずれも村瀬裁判長による判決。犠牲者が複数の事件では初めて。
村瀬裁判長は判決で「これまでの被害者が3人以上の強盗殺人事件とは重要な事情が大きく異なり、先例は参考にすべきでない」と指摘。「一審判決には、刑の重さの判断に複数の重要な誤りがあった」と判断した。
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