送還中死亡、国に賠償命令
不法滞在による強制送還中に急死したガーナ人アブバカル・アウドウ・スラジュさん=当時(45)=の遺族が「入国管理局職員の行き過ぎた制圧行為が原因だ」として、国に約1億3千万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で東京地裁(小林久起裁判長)は19日、約500万円の支払いを命じた。
日本人の妻(52)とガーナに住む母親は11年に提訴。入管職員が手錠だけでなく、使用が許されていない大型手錠を足に掛け、結束バンドで腕とベルトを固定した上、タオルで猿ぐつわをかませて、無理に前かがみにさせたと主張し「抵抗していないのに、暴行のような行為を受けて窒息死した」としていた。
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