【キエフ共同】反政権デモを続けていたウクライナの野党勢力は22日、首都キエフの大統領府や最高会議(議会)の庁舎など政権中枢を掌握した。ヤヌコビッチ大統領は東部ハリコフに移動。議会は大統領の解任を決議した。政権は崩壊状態に陥り、ウクライナ情勢は重大な局面を迎えた。
ヤヌコビッチ氏は22日、ハリコフで地元テレビに出演し、野党側の権力奪取の試みは「クーデター」だと非難。「私は辞めない」と述べ、辞任を否定した。東部はヤヌコビッチ氏の支持基盤でロシア系住民が多い。
議会は大統領選を5月25日に繰り上げ実施することも決定。解任決議は大統領の職務不履行を理由とした。
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