長野県建設業厚生年金基金の掛け金24億円が使途不明になった問題で、同基金が元事務長坂本芳信被告(56)=業務上横領罪で公判中=に約6200万円の損害賠償を求めた訴訟で、長野地裁は3日、基金側の主張を認めて全額を支払うよう命じた。
坂本被告への賠償請求訴訟は3回目。タイに逃亡中の2011年に2回、計約2億5千万円の支払いを命じる判決が出ている。
長野県警によると、坂本被告は24億円すべての着服を認めている。計約3億円の業務上横領罪で起訴されたほか、2月には年金資産の運用を委託したファンド運用会社から現金を受け取ったとして、収賄の疑いで再逮捕された。
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