JR函館線で昨年9月に起きた貨物列車脱線で、運輸安全委員会は28日、レール幅が広がるなどの異常を放置したJR北海道のずさんな保線管理が事故につながったとする経過報告書を公表した。国の機関が異常放置と脱線の因果関係を公式に指摘したのは初めて。
昨年9月19日午後6時5分ごろ、北海道七飯町の函館線大沼駅構内の副本線から本線へ向かう左カーブで、貨物列車(機関車と貨車17両)の6~9両目の計10軸が脱線した。けが人はいなかったが、JR北海道のレール異常放置や検査数値改ざんが発覚するきっかけとなった。
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