江戸時代の浮世絵師、喜多川歌麿の晩年の肉筆画で、1948年から所在不明になっていた「深川の雪」が見つかったと、神奈川県箱根町の岡田美術館が2日、発表。4月4日から6月30日まで同館で公開される。
「深川の雪」は歌麿の傑作とされる3部作「品川の月」「吉原の花」の一つ。歌麿の最晩年にあたる1801~04年ごろに描かれたとされ、縦約2メートル、横約3メートル40センチの大作。絵の保存状態はよかったといい、東京・深川の料亭で、遊女らが雪見をしたり火鉢を囲んだりする様子が色鮮やかに描かれている。東京・銀座で一般公開されたのを最後に所在不明となっていた。
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