【キエフ共同】ウクライナの政変で大統領の実権を失ったヤヌコビッチ氏をロシアが保護したことが27日、明らかになった。ロシア通信によると、ロシア政府当局者は「同氏はロシア政府に保護を要請。これをロシア領土において実現した」と語った。事実上の亡命とみられる。
多数の市民を殺害したとしてウクライナの新体制が国際手配した同氏をロシアが受け入れたことで、新体制や政変を支持する欧米との対立は一層先鋭化する可能性が高い。
一方、ウクライナ最高会議(議会)は27日、旧野党勢力「連合野党・祖国」のアルセニー・ヤツェニュク氏(39)を首相とする内閣を承認、新政府が発足した。
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