大阪府警北堺署が窃盗事件で無関係の男性を誤認逮捕した問題で、違法な捜査で損害を受けたとして、男性が国と大阪府に対し、計約1180万円の国家賠償を求め、18日にも大阪地裁に提訴する方針を固めたことが17日、関係者への取材で分かった。
男性は85日間にわたる勾留で精神的苦痛を受けたほか、勤務先の休職を余儀なくされ、経済的な損害を受けたとしている。
訴えによると、昨年1月に堺市で発生したガソリンや給油用カードの窃盗事件で、北堺署が現場の防犯カメラや給油記録の時刻の確認など初歩的な捜査を怠った結果、無関係の男性を容疑者と断定。大阪地検堺支部も窃盗罪で起訴した。
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