【ジュネーブ共同】世界保健機関(WHO)は25日、2012年に大気汚染に関連した死因による死者が世界で推定約700万人に上ったとの報告書を発表した。全死者の8分の1に当たる。WHOは「大気汚染を改善することで(年間)数百万人の命を救える」として、各国政府に対策を急ぐよう促した。
特に虚血性心疾患などの心臓疾患やがんとの強い関連性があるという。地域別では、中国など西太平洋地域や東南アジア地域の低中所得国で汚染による人体への影響が最も強く見られた。
WHOは「700万人は極めて大きな数だ。(報告書が)各国の政策促進につながることを願っている」としている。
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