岩手・宮古市の被災ホテルを支援
国の出資で被災事業者の二重ローン解消に取り組む東日本大震災事業者再生支援機構(震災支援機構、仙台市)が、津波に襲われた「たろう観光ホテル」(岩手県宮古市)の再建支援を決めたことが22日、分かった。ホテルの建物は自然の猛威を伝える「震災遺構」の代表格で、遺構関連の企業の支援は初めて。
ホテル側は債務を軽くして近隣の高台に宿泊施設「たろう庵」を新設し、8月に営業を再開する。震災から3年が過ぎ、新しい拠点を得て引き続き教訓の伝承に取り組む意向だ。
被災した建物は宮古市が既に取得しており、国の復興交付金を活用して保全工事を施し、来年4月にも一般公開を始める。
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