パイオニアが、不振のAV(音響・映像)機器事業を売却する方向で検討していることが15日、分かった。映画や音楽をインターネット配信で楽しむ人が増え、需要が落ち込んでおり、収益を抜本的に改善するのが難しいと判断した。
大手銀行関係者によると、船井電機が海外にも浸透しているパイオニアのブランド力を評価し、事業の買収に関心を持っているといい、両社が本格的な交渉に入る可能性がある。
パイオニアは、競争力のあるカーナビなど自動車向け機器の事業に経営資源を集中させ、収益拡大を目指す考えだ。
同社が売却を検討しているのは「ホームエレクトロニクス」と呼ばれる分野の製品。
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