JR北海道のレール検査数値改ざん事件で、昨年9月に起きた貨物列車脱線事故の約3カ月前にレール幅などの異常が判明した際、大沼保線管理室(北海道七飯町)内で「そろそろ危ない」と脱線を恐れる声が出ていたことが14日、関係者への取材で分かった。
事故後にもレール異常放置が脱線を招いたとの認識が管理室内にあったことをうかがわせ、元社員2人による検査数値改ざんにつながった可能性がある。
関係者によると、管理室内では当時、脱線を危ぶむ声が出たが、問題の場所が列車が待避する際に使う「副本線」で、特急列車などが日常的に走る「本線」ではなかったため、補修を先送りしていた。
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