JR北海道がレールの検査数値を改ざんし監査を妨害したとして、国土交通省は10日、同社に対する鉄道事業法違反容疑の告発状を北海道警に提出した。
公共交通機関への信頼を揺るがした不祥事は、刑事事件に発展する見通しとなった。鉄道会社が同法違反で告発されるのは初めて。
国交省によると、昨年9月にJR函館線大沼駅構内で起きた貨物列車脱線事故の直後、大沼保線管理室の担当者らが現場のレール幅の異常値を大幅に改ざんした。また、函館保線管理室でも国交省の特別保安監査が入る前日に数値を修正して、監査を妨害した疑いがあるという。
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