全国の病院や診療所のうち、10・7%に当たる1724施設で防火扉がなかったり、壊れていたりするなど防火設備の建築基準法違反が見つかったことが5日、国土交通省の緊急点検で分かった。10人が死亡した福岡市の診療所の火災を受けた調査で、国交省は「違反が全体の1割は多い。早急な改善が必要だ」と指摘。地方自治体に委ねられていた防火設備の定期点検の対象範囲を統一し、小規模の施設にも拡大する建築基準法の改正案を今国会に提出する。
緊急点検は、計1万6087施設を対象に昨年10月から今年1月にかけて自治体が実施し報告した。
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