サラエボ事件目撃者の書簡競売
【ウィーン共同】オーストリア皇太子夫妻が暗殺され、第1次大戦の原因となったサラエボ事件で、目撃者のハラッハ伯爵が夫妻の最期の様子を記した妻宛ての書簡が見つかり、ウィーンのオークション会社「ドロテウム」は16日、書簡を6月2日に競売にかけると発表した。最低入札価格は3千ユーロ(約41万円)。
書簡は事件の5日後の1914年7月3日付。便箋4枚にしたためられ、銃撃を受けた車の中で、皇太子は膝に寄りかかるように倒れてきた皇太子妃に「死なないでおくれ、子供のために私と一緒にいておくれ」と語りかけたとの記述がある。
皇太子は首に銃弾を受け、血を吐いていた。
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